2016年8月15日(月)
『能とBLー「男×男」の友情と愛情 ー』

※こちらのイベントは定員に達しました。現在キャンセル待ちとなります。※

開場:18:00 開演:18:30 終了21:00 (終了後はバータイム)
入場料:3500円(1ドリンク付き) 完全予約制
定員:35名
会場:銀座BAR十誡(東京都 中央区5丁目1-8 銀座MSビル地下二階)

『能とBLー「男×男」の友情と愛情 ー』

2016年9月に銕仙会青山能にて上演される能『松虫』は、男性同士の濃密な人間関係を描く特異な作品です。

虫の音すだく秋の宵、亡き友を想い酒を飲み交わす艶やかな男の友情を詩情豊かに描いたこの曲には、ときにボーイズ・ラブの芳香すらも漂う親愛・連帯関係が写し出されています。
この『松虫』の上演を記念して、同曲をはじめ能やその他の作品で中世・近世の男同士の〈友情〉と〈愛情〉の境界線がどう描かれてきたのかを二部構成にて徹底検証!

第一部ではシテ(主人公)を務める能楽師の谷本健吾氏と能楽タイムズ編集部の山岸宏子さんによる『松虫』解説を、第二部では二人に加えてゲストに歴史学者の氏家幹人氏をお招きして能と武家社会に潜むホモセクシャルな構造を考証します。

700年に亘って受け継がれる真実の愛の全貌とは……そこには純粋かつ濃密な人間関係の模様が浮かび上がることでしょう。

◎『松虫』とは

摂津国 阿倍野の市の酒売りのもとに、いつも訪れては仲間たちと酒宴をしていた若い男がいた。彼は酒売りに「松虫の音に友を偲ぶ」故事として昔の二人の男の心の交流を語り、実は自分がその男の幽霊なのだと明かして消え失せる。夜、男の霊が酒売りの夢枕に現れ、友と心通わせた日々、友との心を繋ぐ酒の徳などを語り、旧懐の舞を舞う。

谷本健吾(たにもとけんご)

シテ方観世流能楽師 銕仙会所属。

1975年、八王子生まれ。シテ方観世流・故谷本正鉦の孫。
祖父及び八世観世銕之亟(人間国宝)、九世観世銕之丞に師事。
4歳で初舞台「鞍馬天狗・花見」。2004年独立。これまでに「千歳」「石橋」「猩々乱」「道成寺」を披く。鉦交会主宰。
2008年より自身の研鑽の場として「煌ノ会」を立ち上げる。
2007、08年度、東京芸術大学音楽学部邦楽科助手を務める。
現在、国士舘大学非常勤講師、明星大学非常勤講師。
ニューヨーク、韓国、イギリス、ポーランド等の海外公演や新作能、復曲能にも多数参加。

八王子及び都内にて能の愛好者の指導を行っている。

山岸宏子(やまぎしひろこ)

月刊『能楽タイムズ』編集人。
日本女子大学(院)文学研究科修了。
政府系広報室で働いた後、株式会社能楽書林入社。

特別ゲスト 氏家幹人(うじいえみきと)

〝揺籠の前から墓場の後まで〟をテーマとする風変わりな歴史学者。
古文書読み。

「大江戸死体考」「武士道とエロス」「江戸のエロスは血の香り」
「江戸時代の罪と罰」などの著書がある。

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会場/BAR十誡
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